コラムNo.3「酵素玄米」を炊く際に必要なものは

酵素玄米

前回のコラムはこちらからどうぞ 「酵素玄米」は毎日食べられる一番シンプルな健康食

前回のお話では、酵素玄米のメイン食材である玄米を取り巻く食事情についてご説明しましたが、今回は酵素玄米を炊くときにどのような材料を使うの良いのか、必須の食材について、具体的に紹介していきましょう。

 

◆幻の日本の大豆の原種「黒千石大豆」◆

 現在、一般的に酵素玄米と呼ばれるものは、玄米に「小豆」を入れて炊飯するのが主流となっています。しかし、こちらでご案内している「FTW式酵素玄米」では、小豆ではなく「大豆」を使っています。実は、炊飯後の見た目はほとんど変わりませんから、炊き上がったものを見比べても、元が小豆なのか大豆を使ったものなのか、見分けがつきません。しかし、その豆の持つ生命力、エネルギーは圧倒的な違いがあるように感じられます。

 まず日本の食文化の歴史を紐解いていきましょう。日本人は古来より小豆より大豆の方を重用してきた民族です。例えば、発酵食品の要である味噌や醤油、納豆の原料は全て大豆ですし、さらには豆腐や豆乳、きな粉、豆腐から派生したものでは油揚げや厚揚げ、がんもどき、高野豆腐なども全て大豆からできている食品であり、和食は大豆なくしては語れないほど、調味料をはじめ多くの食材は大豆に支えられているといっても過言ではありません。

 特に、この酵素玄米で用いられる北海道産「黒千石大豆」は日本古来からの大豆の原種であり、スーパーフードとも言えるような別格の食材です。一度は種が途絶えてしまった幻の黒千石大豆ですが、各方面の方々の尽力により約20年ほど前に見事に復活を遂げました。昨今では大変珍しい品種改良も遺伝子組み換えもされていない、貴重な原種を日々の食料としていただくのですから、その意味合いは計り知れないほど人体に有益なもの。

 さらに特筆すべきは、この「黒千石大豆」は、特許を持つ豆として、とても優秀な品種なのです。特許名は「Th1系免疫賦活剤」と言い、北海道大学の西村教授の研究の成果が認められ、2020年に特許が認可されました。その特徴は、細菌やウイルスを破壊する効果や、キラーT細胞、NK細胞、マクロファージなどの細胞を活性化する効果がデータで確認されています。まさに「食のワクチン」とも言えるような画期的な発見だったわけです。 

 そして注目すべきは免疫力向上だけではありません。食材としても気になる栄養価は、小豆よりもポリフェノールが2倍、体の錆びつき、老化現象や病気の原因にもなる酸化を抑える力=抗酸化作用は一般の大豆の5倍もある、格別に素晴らしい食材であることを付け加えておきます。

 

 

 

◆発酵を促進するヒマラヤ岩塩「紅塩」◆

 世界中には数多くの塩があり、その中でも岩塩と呼ばれるものやヒマラヤ産の塩もたくさん出回っているのですが、このFTW式酵素玄米を炊く時は、必ずヒマラヤ岩塩「紅塩」を使います。

 酵素玄米は、玄米を使った発酵食品ですが、その発酵を促進させるには、必ず玄米に付着している「微生物」の力を必要とします。その微生物が力強く元気一杯活動するために、必須になるものがあります。それはマイナス電子(e-)とも呼ばれる宇宙エネルギーのことです。宇宙エネルギーと言うと、何やらスピリチュアル的な要素が含まれていると感じられる方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、これは立派な科学分野のフリーエネルギーの世界のことで、地球上に生息する全ての生命体(人間はもちろん微生物や植物、動物に至る全ての生き物)が生き生きと活動するために必ず必要になる「命の源」であり、ごく身近な自然科学のお話です。

 この電子の力を上手く利用しながら、酵素玄米をふっくらおいしく炊き上げるコツが「微生物の活性化」にあり、塩を入れる炊飯が決して玄米ごはんに塩味を付けるためだけのものではないことを、まずはご理解いただければと思います。

 一般的な酵素玄米は「寝かせ玄米」「発酵玄米」と言われることもあるように、通常はだいたい3〜4日ほど時間をかけてゆっくり発酵させ、時間を置いてから食べ始めるものです。例えば、他の発酵食品を作る時も、微生物の活動具合=発酵速度を考慮しながら、お味噌では概ね半年〜1年程度熟成発酵の時間がかかるものが大半です。

 ところが、このFTW式酵素玄米では、微生物の活性化の速度がこれまでの常識ではありえないほどパワフルで圧倒的なスピード感なので、3日も待たなくても50分で炊き上がったらすでに発酵しているという、驚異的な発酵食が完成するのです。微生物が快適に躍動する環境を整えることで特別な発酵力を生み出す源力が「FTWビューラプレート」であり、このヒマラヤ岩塩「紅塩」の作用です。

 プレートの素晴らしさについては、また別の機会にお話することにして、今回はなぜこのヒマラヤ岩塩「紅塩」が酵素玄米に最適なのか、ということをご説明していきます。

 ヒマラヤ岩塩「紅塩」は、塩の化石とも言われるほど、はるか太古からの海の恵みの結晶で、地殻変動時の高熱によりにがり成分が焼き飛んでミネラルだけが潤沢に残った岩塩のことです。ほんのりと硫黄の香りが特徴的なのはそのためです。この塩には世界中の塩の中で唯一電子(e-)が含まれており、その電子が酵素玄米を炊くときに発生する大変重要な「カミナリ現象」を引き起こす要因になります。

 「カミナリ現象」とは、酵素玄米の炊飯途中で弱火〜蒸らし時間にかけて起こる、圧力鍋の中からパチパチと弾けるような音が出る不思議な現象のことです。これは、元々自然界に潤沢にある、微生物の元気の源である宇宙エネルギーを意図的に集約して圧力鍋の中に引き込み、短時間かつハイパワーに発酵を促進させる仕組みになります。この重要な現象を起こす誘因作用のような働きをしてくれるのが、ヒマラヤ岩塩「紅塩」の大切な役割であり、他の塩では代替が効かないのはそのためなのです。

 その様子はとても不思議なのですが、酵素玄米の炊飯中に「カミナリ現象」が始まったら、ぜひじっくりと耳を傾けてみてください。まるで中の微生物が踊るように、歌うように、楽しくリズミカルにパチパチ音を奏でることがあります。そういった時は、味見をしなくても間違いなくおいしい酵素玄米が炊き上がるものです。勢いよく発酵が進んでいる分かりやすい証でもあります。宇宙物理の法則に沿って、より躍動的にエネルギッシュに発酵した酵素玄米は、寝かさずとも大変おいしくいただける発酵食に変化するのです。ただし、ほとんど音が鳴らないことも稀にありますが、失敗し圧力鍋の中が発酵していないわけではありませんので、ご安心くださいね。

 その他にもこの塩には酸化還元力があり、水と反応することで水素を発生させ、抗酸化作用を発揮する要素も兼ね揃えています。

 

 今回は、「黒千石大豆」とヒマラヤ岩塩「紅塩」を中心に、FTW式酵素玄米を作る上で材料として有益なものをご紹介しましたが、一つ一つがとてもシンプルかつ厳選された、大切なアイテムばかりであることがお分かりいただけたかと思います。

 

 

◆健康食としての酵素玄米◆

 人体には元々自己免疫力という外敵(ウイルスや病原菌など)から身を守る、特別な機能が備わっており、よほどのことがない限りは自浄作用があるのですが、生活様式や食事内容の変化、様々な汚染物質の蓄積、生命力の後退、電磁波など有害な波長帯の蔓延、運動不足やストレス社会など、現代病とも言えるようなさまざまなマイナス要因によって本来の免疫力が著しく低下し、いとも簡単に世界中に感染症が広まるなど、免疫力に関して非常に危機的な状況に陥っていることが伺えます。

 今後、どのような不測の事態が発生したとしても、決して狼狽えることなく、しっかりと日頃からご自分の免疫力を構築しておくことが、人生の礎となります。これからの時代を最期まで快適に生き抜くための必須要件は自分の身は最低限自分で守る努力をすること。人任せ、物頼みなど、外の世界に目を向けるばかりでなく、一番身近な己の体を信頼し、大事にする生き方を身につけておくことではないでしょうか。「健康は1日にして成らず」を常に心に留めて生活していけれたら…と思います。

 そのための有効手段の一つとして、日々のお食事の中で、コツコツと毎日毎食酵素玄米を食べ続けることが「食から免疫力を上げる」「体内に取り込んでしまった有害物質を排毒する(デトックスとも言います)」という、子供さんからご年配の方まで、どなたにでも簡単に取り組める、唯一無二の食の健康法になるのです。

 

 さて、次回はいよいよ調理器具についてのお話に移っていきましょう。どのような物を使えば、酵素玄米はおいしく炊けるのか。同じ食材を使っていても、異なる道具を用いると全く別物の酵素玄米になってしまいます。食材と道具は両輪の輪。どちらが欠けてもおいしい酵素玄米を炊くことは叶いません。FTW式酵素玄米にとって必須の圧力鍋や電力ではなくガス火を使用する理由などを詳しく解説していきますので、どうぞ楽しみにお待ちくださいませ。

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